潜在意識・催眠術・本当の自分

16-03 | セルフイメージがRASを支配する

あなたがこれまで学んだことが、今、一つの真実に収束します。それは「あなたのセルフイメージが、あなたのRASを支配している」ということです。

あなたが「自分は失敗する人間だ」と思っていれば、あなたのRASは失敗の情報に注意を向けます。あなたが「自分は成功する人間だ」と思っていれば、あなたのRASは成功の情報に注意を向けるのです。

つまり、セルフイメージこそが、RASというレンズを通じて、あなたが見る世界を決めているのです。そして、見る世界が行動を決め、行動が現実を作るのです。

ここで、引き寄せの法則、潜在意識、催眠、RAS、セルフイメージ、全てが一つのシステムとして機能するようになるのです。

セルフイメージとは何か

セルフイメージとは、簡単に言えば「あなたが自分をどのように見ているか」です。それは、意識的な自己評価だけでなく、潜在意識に刻み込まれた「自分はこういう人間である」という信念なのです。

例えば、あなたが「自分は創造的だ」というセルフイメージを持つとします。そのセルフイメージが潜在意識に根付くと、あなたのRASは「創造的であることに関する情報」に敏感に反応するようになるのです。その結果として、あなたは創造的なアイデア、創造的な人間関係、創造的なビジネスチャンス、そういったものが目に飛び込むようになるのです。

反対に、あなたが「自分は創造的ではない、つまらない人間だ」というセルフイメージを持つとします。そのセルフイメージが潜在意識に根付くと、あなたのRASは「創造性の欠如」に敏感に反応するようになるのです。その結果として、あなたは自分の創造的な側面を見失い、退屈な人生が見えるようになるのです。

セルフイメージがRASを支配する因果連鎖

セルフイメージがどのようにしてRASを支配するか、詳しく見ていきましょう。

第1段階:セルフイメージの形成

あなたのセルフイメージは、幼少期から形成されます。親からの言葉、学校での経験、友人との関係、そういったものの全てが、セルフイメージを作るのです。

例えば、あなたの親が「お前は何もできない子だ」と何度も言えば、あなたのセルフイメージは「自分は無能だ」というものになるのです。その親の言葉が何も根拠がなくても、繰り返されれば、あなたの潜在意識は「それが真実である」と信じるようになるのです。

第2段階:RASのチューニング

セルフイメージが潜在意識に根付いたら、RASはそのセルフイメージに基づいてチューニングされるのです。「自分は無能だ」というセルフイメージがあれば、RASは「自分の無能さを証明する情報」に注意を向けるようになるのです。

そして興味深いことに、その情報は、あなたの周囲に實際に存在する情報です。ですが、あなたがそこに注意を向けなければ、その情報は見えないのです。RASによってフィルタリングされているのです。

第3段階:行動の決定

RASが「無能さの証拠」に注意を向けるようになったら、あなたの行動は変わり始めます。あなたは新しいチャレンジを避けるようになり、安全で知っている領域だけで行動するようになるのです。その結果として、あなたは実際に無能なままになるのです。

第4段階:現実の確認

その結果として、あなたの現実はセルフイメージを確認するものになるのです。「自分は無能だ」というセルフイメージが、それまで単なる信念だったのに、あなたの行動と現実によって「事実」に変わるのです。

これが「自己成就的予言」なのです。セルフイメージが現実を創造するのです。

実例:セルフイメージの書き換えが人生を変えた

ある女性は、子ども時代から「自分は不得意だ」というセルフイメージを持っていました。その根拠は、彼女の親が何度も「お前は何もできない子だ」と言ったことにあります。その信念に基づいて、彼女のRASは「自分の失敗」に敏感に反応するようになり、彼女は何か新しいことを試すときはいつも失敗ばかりを意識していました。

その結果として、彼女は実際に失敗が多い人生を歩むようになっていました。ですが、それは彼女が本当に無能だったからではなく、彼女が失敗に注意を向け、成功を無視していたからなのです。

催眠セッションで、彼女のセルフイメージを「自分には多くの隠れた才能があり、それを発揮する力がある」に書き換えました。その新しいセルフイメージに基づいて、彼女のRASが「自分の成功」に敏感に反応するようになったのです。

その直後から、彼女の人生は劇的に変わりました。彼女が実際にやったことは何も変わっていません。同じ仕事をしていますし、同じ人間関係の中にいます。ですが、彼女の見える世界が完全に変わったのです。彼女は自分の成功を認識し始め、自分の才能を見つけ始めたのです。

その結果として、彼女は新しいスキルを学び始め、新しいチャレンジに挑戦し始め、本当に成功するようになったのです。全てが、セルフイメージの書き換えから始まったのです。

図解:セルフイメージがRASを支配し、現実を作る

セルフイメージ→RAS→行動→現実の因果連鎖

【セルフイメージ形成】
幼少期の体験・親の言葉・学校経験
         ↓
「自分は〇〇だ」という信念が潜在意識に刻まれる
         ↓
【RASのチューニング】
セルフイメージに基づいてRASがフィルタリング設定
「自分は〇〇だという証拠」を探すモードになる
         ↓
【行動の決定】
フィルタリングされた情報に基づいて行動
セルフイメージを確認するような行動をする
         ↓
【現実の創造】
行動の結果として、セルフイメージが「事実」に変わる
         ↓
【フィードバック】
現実がセルフイメージをさらに強化する

セルフイメージが全てを決める
セルフイメージを変えれば、現実が変わる

セルフワーク:あなたのセルフイメージとRASの関係を見つめる

それでは、あなた自身のセルフイメージがRASをどのように支配しているか、見つめてみましょう。

課題1:あなたの現在のセルフイメージを言語化する

「自分は〇〇だ」という形で、あなたが自分をどのように見ているか、言語化してください。

最初に浮かぶのは意識的なセルフイメージです。ですが、より深いセルフイメージもあります。

例: 意識的:「自分は頑張り屋だ」 潜在的:「自分は認めてもらえない人間だ」

複数のセルフイメージを見つけてください。

課題2:そのセルフイメージの起源を探る

それぞれのセルフイメージは、いつから形成されたのか。その起源を探ってください。

例:「自分は認めてもらえない」→「親がいつも他の兄弟を褒めて、自分のことは褒めてくれなかった」

課題3:そのセルフイメージがもたらすRASの設定を見つける

そのセルフイメージに基づいて、あなたのRASはどのような情報に注意を向けているか。

例:「自分は認めてもらえない」というセルフイメージがあれば、RASは「自分の欠点」「他者の成功」「自分の失敗」に敏感に反応するようになる

課題4:現在のセルフイメージが作り出している「現実」を認識する

そのセルフイメージに基づいて、あなたが見ている世界はどのようなものか。

例:「世界は認められない人たちに厳しい世界」「成功は選ばれた人だけのもの」

課題5:新しいセルフイメージを創造する

あなたが持ちたい新しいセルフイメージは何ですか?

例:「自分の努力は必ず認められる」「自分には特別な価値がある」

課題6:新しいセルフイメージを潜在意識に植え付ける

催眠状態に入った後、新しいセルフイメージを繰り返し暗示してください。

「私は〇〇だ。その〇〇は真実だ。私はこれまで〇〇の証拠を見逃していたが、これからは〇〇の可能性を認識していく」

このプロセスを毎日、3週間繰り返してください。あなたのRASは確実に書き換わり、新しい現実が見え始めます。

まとめ

セルフイメージがRASを支配し、RASが見える世界を決め、見える世界が行動を決め、行動が現実を作る。この因果連鎖を理解することで、あなたの人生が何によって創造されているか、完全に明確になるのです。

そして最も重要な点は、この全てのプロセスは、あなたが「セルフイメージを変えれば」、逆方向に機能するということです。新しいセルフイメージ→新しいRAS→新しい現実の見え方→新しい行動→新しい現実。この連鎖によって、あなたの人生は完全に変わるのです。

催眠を使ってセルフイメージを書き換えることで、あなたは自分の人生の創造者になることができるのです。