15-03 | 潜在意識と引き寄せ—無意識の選択
あなたは毎日、何千もの選択を無意識に行っています。朝目覚めたとき、何を着るか。朝食に何を食べるか。どのルートで仕事に向かうか。誰に話しかけるか。これらの選択の大部分は、あなたの顕在意識によってではなく、潜在意識によって決定されているのです。
そして引き寄せの法則が機能するのも、実は潜在意識の無意識的な選択が、あなたを特定の現実へ導いているからなのです。つまり、あなたが引き寄せる現実は、あなたの潜在意識が「選んでいる」現実なのです。
ここが重要です。あなたは意識的に何を望んでいるかもしれませんが、潜在意識が異なるものを選択していれば、現実に現れるのは潜在意識が選んだものなのです。だからこそ、引き寄せを意図的に使うには、潜在意識にアクセスし、その無意識的な選択パターンを理解することが不可欠なのです。
潜在意識の選択メカニズム
潜在意識が無意識に選択を行うとき、そこに働いている主なメカニズムは「パターン認識」と「習慣システム」です。
パターン認識
あなたの潜在意識は、あなたの過去の経験から、パターンを抽出します。例えば、あなたが過去に「人間関係で傷ついた」という経験を持つとします。潜在意識は、その経験から「新しい人間関係は危険である」というパターンを認識し、それ以降、新しい人間関係の機会に対して、無意識に警戒のシグナルを送るようになるのです。
その警戒シグナルに基づいて、あなたは無意識に新しい人間関係を避けるような行動を取るようになります。その結果として「引き寄せられる現実」は「孤立した現実」になるのです。
習慣システム
また、潜在意識は習慣に基づいても選択を行います。あなたが子ども時代から「成功は苦労の代償だ」という信念を持つとします。その習慣的な信念に基づいて、潜在意識は「楽に手に入るものは信用できない」という無意識的な選択をするようになります。
その結果として、たとえラッキーな機会が目の前に現れても、潜在意識は「これは罠かもしれない」と判断して、それを避けるのです。そして引き寄せられる現実は「苦労を通じてのみ手に入るもの」になるのです。
無意識の選択が引き寄せを決める
では、引き寄せの法則に成功する人と失敗する人は、何が異なるのでしょうか。
成功する人は、潜在意識の無意識的な選択が、顕在意識の願いと一致しています。例えば「成功したい」という願いを持つ人が、同時に「成功することは自分の価値を証明する」という潜在的な信念を持つとします。この場合、潜在意識が「成功するための機会」を選択するようになり、引き寄せが機能するのです。
失敗する人は、潜在意識の選択が、顕在意識の願いと矛盾しています。例えば「お金がほしい」と意識的に思っていても、潜在意識が「お金は汚いものだ」と信じていれば、潜在意識はお金を遠ざけるような選択をするのです。その結果として、たとえお金を稼ぐ機会が目の前に現れても、潜在意識は無意識にそれを避けるのです。
つまり、引き寄せの法則が機能するかどうかは、潜在意識がその願いに「イエス」と言うかどうかで決まるのです。
実例:潜在意識の無意識的な選択が現実を作った
ある営業マンの話をお聞きください。彼は大きな契約を獲得することを望んでいました。ですが、何度もチャンスに恵まれたにも関わらず、彼はいつも「いや、もう一度相手の話を聞いてから判断しよう」とか「もっと準備が必要だ」という理由で、機会を避けていたのです。
催眠セッションで彼の潜在意識にアクセスしたとき、興味深い発見がありました。彼の両親は事業に失敗していたのです。そして彼は子ども時代に「成功すると、必ず失敗する」という信念を潜在意識に植え付けられていたのです。
つまり、彼の顕在意識は「大きな契約を獲得したい」と思っていましたが、潜在意識は「大きな成功は危険である」と判断していたのです。その結果として、潜在意識は無意識に、成功の機会を避けるような選択をしていたのです。
その潜在的な信念を催眠で見つめさせ、「成功することは安全であり、成功は自分と家族を幸福にすることができる」という新しい信念を植え付けた結果、彼の無意識的な選択が変わったのです。その直後から、彼は契約の機会を積極的に受け取るようになり、やがて大きな契約を獲得することができたのです。
彼が言うには「何かが変わった。前は機会から目をそらしていたのに、今は機会が見えるようになった」ということです。実は、機会は前からそこにありました。変わったのは、潜在意識の無意識的な選択だったのです。
図解:潜在意識の選択が引き寄せを決める
顕在意識と潜在意識の一致・矛盾による引き寄せの差
【成功ケース:一致している】
顕在意識:「お金持ちになりたい」
潜在意識:「成功することは良いことだ」
↓
潜在意識の無意識的選択:
「お金に関する情報」「稼ぐ機会」を選ぶ
↓
現実:お金が引き寄せられるように見える
【失敗ケース:矛盾している】
顕在意識:「お金持ちになりたい」
潜在意識:「お金持ちは悪人だ」or「成功は危険だ」
↓
潜在意識の無意識的選択:
「お金に関する情報」「稼ぐ機会」を避ける
↓
現実:お金は引き寄せられない
重要な気づき:
引き寄せは「潜在意識がイエスと言うかどうか」で決まる
セルフワーク:あなたの潜在的な選択パターンを見つける
それでは、あなた自身の潜在意識が、どのような無意識的な選択をしているか、見つけてみましょう。
課題1:あなたが引き寄せていないものを認識する
あなたが顕在意識では「欲しい」と思っているのに、実生活では避けてしまう、あるいは現れないものは何ですか?
例:「成功」「良好な人間関係」「十分なお金」など
それを列挙してください。
課題2:その「避け」のパターンを観察する
それぞれについて、あなたがなぜそれを避けるのか、理由を探ってください。
例:「人間関係を避ける理由」→「傷つくのが怖い」
課題3:その背後の信念を言語化する
避けの理由から、その背後にある潜在的な信念を言語化してください。
例:「傷つくのが怖い」→「人間関係は必ず傷つく」
課題4:その信念の起源を探る
その信念は、いつ、どのようにして形成されたのか。あなたの過去を遡ってください。
例:「親が離婚したから」「友人に裏切られたから」
課題5:新しい信念を植え付ける
催眠状態に入った後、その古い信念に対して、新しい信念を植え付えてください。
例:「人間関係は成長の機会であり、私は安全に人間関係を築くことができる」
この新しい信念を、毎日繰り返して暗示してください。
まとめ
引き寄せの法則が機能するかどうかは、あなたの潜在意識が「イエス」と言うかどうかで決まります。潜在意識が無意識に選択する現実が、あなたの引き寄せた現実になるのです。
そして催眠という技法を通じて、あなたはその無意識的な選択パターンを見つめ、新しいパターンに書き換えることができるのです。その書き換えが実現すれば、あなたが引き寄せる現実は、あなたの顕在意識の願いと一致するようになるのです。
ぜひ、このセルフワークを通じて、あなたの潜在意識が何を選択しているか、深く見つめてください。その見つめが、あなたの人生を変える力になるのです。